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テレビ番組リサーチャーが書いた『プロフェッショナルの情報術』は情報収集についてのヒントがいっぱい

プロフェッショナルの情報術 なぜ、ネットだけではダメなのか?プロフェッショナルの情報術 なぜ、ネットだけではダメなのか?
(2011/07/30)
喜多あおい

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『プロフェッショナルの情報術』は「テレビ番組リサーチャー」という仕事をしている喜多あおいさんが書いた情報術についての本。「テレビ番組リサーチャー」というのは情報バラエティ番組やクイズ番組などに必要な情報を収集し提供する仕事とのこと。

喜多さんが関わってきた番組を見ると「行列のできる法律相談」「SmaSTATION!!」「Qさま!!」「まさかのミステリー」など見たことのある番組が多い上、たしかに情報バラエティ番組やクイズ番組の情報の切り口ってすごく面白いと感じていたので、その情報術についてとても興味深く感じた。

喜多さんによると

リサーチの基本とは何かと問われたら、私は「網羅と分類」と答えます。クライアントや調査対象がどのような内容であっても、調べものや検索の手順は「網羅」を経て「絞り込み」へいくというのがセオリー。つまりいきなりズバリ、ストライクだけを探すことから始めないということです。

そして

リサーチの質を上げるのも下げるのも、この「網羅」にかかっているといっていいでしょう。私はこの作業を「脳内に地図を描く」と呼んでいます。情報のつながりを壊すことなく、理解し整理する方法です。
情報地図を描くとき、まずはていねいに概論に当たることが第一歩です。これが「地図の核」となります。すでに知っていることでも、改めて概況、定義をさらうことはとても意味があります。

と、とても系統だっていることに感心した。

そして、その基本の柱の一つ「網羅」に欠かせないのは

1.書籍 2.新聞 3.雑誌 4.インターネット 5.対人取材

の5つの基本ソースで、しかもこの順番でソースに当たっていくことが重要だという。

「書籍」がまず第一にくるのは「切り口」を手に入れるためで、

お題に関わる分野の書籍のタイトルを大量に眺めるという作業です。(中略)本の中身を読まなくても、情報が欲しい分野の本のタイトルを何十冊か見ると、そのなかに欠いてある情報は自然と自分のなかにできあがってきます。

ここで探すものは、情報そのものではなく「切り口」です。このお題をどの角度から切れば、おもしろい情報が引き出せるか、そまざまな切り口で描かれた書籍のタイトルから、たくさんのバリエーションを知ることができます。本は本文に限らず、タイトルも大変有効な情報なのです。

これは興味深いノウハウ。

具体的な情報検索のTipsとして面白かったのは

情報のとりこぼしを防ぐには、表現の幅を見込んだ特定の一歩手前の状態の言葉を検索語としなければなりません。

インターネットを情報ツールとして利用するときに、一番てっとり早い検証の方法は、検索を行うブラウザの画面を二つ並べて開くことです。見ているサイトでわからない言葉などがあったら、さっと二つ目のブラウザで調べます。「へえ、おもしろい」と感じる記事があったら、ほかではどんなふうに言われているのだろうかとか、これよりももっと深い事実はあるのかということをやはり、二つ目のブラウザで調べます。

の2点。

もう一つのリサーチの基本「分類」については

分類とは、あるべき場所に収納していくことなので、まずその収納先を用意するのです。
テレビ番組のリサーチの場合、情報は次の七つに大きく分類できると思っていいでしょう。
 1.定義
 2.具体例
 3.歴史
 4.最新情報
 5.達人
 6.解説者
 7.雑学トピックス

と、データの整理の仕方を定型化しているところが興味深い。

「情報力をアップする習慣術」という章では

お店に行くときは、それがたとえウィンドウショッピングであっても、買う物が決まっていたとしても、目的だけでさっさとすませて帰るのではもったいない。私はデパートに行ったら必ず最上階から地下まで見て回ります。

上階から下階まで、隅から隅まで一周して、各ジャンルの平積みや棚の本をチェックします。そうすると決して全国的なベストセラーではないけれど、この棚担当の書店員さんのイチオシの本にも出会えるわけです。

無意識にあなたが話している内容で、一分も会話をしないうちに、あなたの情報力のレベルは相手に伝わっています。(中略) 情報レベルが高い人は、固有名詞に強い人なのです。

情報力を高めるハウツーを突き詰めると、情報を編集する力なのだと思います。具体的にいうと、とにかく蓄積すること、上手に引き出す(上手に分解・整理する) こと、そして組み合わせて活用するということに尽きます。これが情報整理の常套手段だといえるでしょう。

などが興味深かった。



本書は全体的にとても示唆に富む内容で「テレビ番組リサーチャー」に特有の情報術ではなく、あらゆる分野での情報収集に関するヒントがたくさん載っていると感じた。個人的には特に、大量の書籍のタイトルから「切り口」を手に入れる部分やブラウザの画面を2つ並べて検索する方法などが面白かった。

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