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面白かった!『何者』と『県庁おもてなし課』

久々に時間を忘れるほど面白い本に出会えた。しかも2冊連続で!朝井リョウの『何者』と有川浩の『県庁おもてなし課』だ。

『何者』は朝井リョウの直木賞受賞作で、就活をする5人の大学生の心の内面を描いた作品。今時の若者らしくそれぞれの登場人物が頻繁にTwitterにつぶやく。ポジティブ過ぎるつぶやきばかりするものや、2つのアカウントを作りサブアカウントでのみ本音をつぶやくもの、誰に見られてもいいように言葉を選んでつぶやくもの、3枚目的なおちゃらけたつぶやきばかりのもの、意識の高い大学生丸出しのつぶやきをするもの。


現実の行動とTwitterでのつぶやきの内容の差を描くことで、登場人物の性格をうまく表現できているように思えた。「就活」を描いた話題作という情報を聞いていたけど、Twitterを上手く使った小説として印象深かった。


『何者』以前では、『桐島、部活やめるってよ』の映画を見て面白かったので、原作をAmazonで検索したところ妙に評価が低かった。でも実際に読んでみたら映画とは違う内容で映画とは違った意味で結構面白かった。高校生のスクールカーストに対する心情を上手に描いてるなと思った。それも含め朝井リョウ。の小説はまだ2冊しか読んでないけど、他の作品も読んでみたくなった。


心の内面の描き方が面白かった『何者』に対して、有川浩の『県庁おもてなし課』はただただストーリーを追うのが楽しい小説。もともと有川浩の小説は『図書館戦争』や『阪急電車』、『三匹のおっさん』、『シアター!』などでストーリーテリングの上手い人だとは思ってたけど、今まで読んだ有川作品ではこの『県庁おもてなし課』が最高だった。


高知県庁が観光立国を目指して発足させたおもてなし課一番の若手の掛水が主人公。掛水が観光発展のためにもがくうちに高知県出身の作家吉門と知り合い、吉門や観光コンサルタントの清遠に「お役所仕事」だの「民間感覚」がないと叱咤されながら成長し、困難に立ち向かいながらも高知県の観光立国化を進めてゆくというお話。


簡単に言ってしまえばサクセスストーリーだけど、それを縦糸とすると、そこに主人公のラブストーリーや吉門のラブストーリー、さらには吉門の父親との関係が横糸として絡む。この辺りすごく上手いと思った。


『県庁おもてなし課』は最近映画化されて、そのキャスティングは主人公の掛水が錦戸亮で相手役が堀北真希と知っていて、読んでいてもそのイメージで読んじゃったけど、全然違和感なかった。でも吉門役の高良健吾はちょっと線細すぎじゃない?掛水の能ある鷹は爪隠すタイプの上司役の甲本雅裕はかなり違和感、あんまり爪隠してる感なし。一番の違和感は清遠和政役の船越英一郎。迫力無さすぎ。イメージ的には原田芳雄かな(無理ですが)。


ちなみに反骨の観光コンサルタント清遠和政は、高知県在住のグラフィックデザイナー、梅原真さんとイメージが被る。自分的には梅原さんがモデルになってるんじゃないかと思うんだけどいかがなもんでしょう?

梅原さんが関わるプロジェクトはなぜ成功するのか?:日経ビジネスオンライン
高知県在住のグラフィックデザイナー、梅原真 ...

こちらは上の日経ビジネスオンラインで連載を書籍化したもの

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