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読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド

読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド (ダ・ヴィンチブックス)
(2010/09/10)
岡野宏文、豊崎由美

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「読まずに小説書けますか 作家になるための必読ガイド」は編集者の岡野宏文と評論家の豊崎由美が書いたブックガイド。サブタイトルは「作家になるための必読ガイド」とあるんだけど、この本読んでもあまり小説を書く助けにはならないんじゃないかな。でもブックガイドとしては絶品です。さまざまなジャンルの本が多数紹介されててどれも本当に面白そうで読みたくなる。

本の構成としては、特定のジャンルとそれを代表する小説が一つの章のタイトルになっていて、その本の解説をしたあと、同じジャンルの本や同じようなプロットやテーマの本を紹介して行くという流れ。

まるで、趣味の合う友達と飲み屋で本や映画の話をして、「そー言えば、この話も知ってる?」とか「これと似たあの映画観た?」というようにどんどん話が転がって尽きない感じ。これは本好きには堪りません。

やっぱりプロの「読み手」は凄いな。自分でも結構、本を読んでる方だと思ってたけど、まだ読んでない面白そうな本がいっぱい紹介されていた。どんどん読みたい気持ちが高まって、読んでる最中にとりあえずAmazonで2冊注文しちゃった。

絶賛されていた本のなかで納得だったのは、クーンツの「ウォッチャーズ」と広瀬正の「マイナス・ゼロ」と伊丹十三のエッセー。それと伊坂幸太郎のプロットの巧みさ。ちょっと残念だったのは伊坂幸太郎を入れて乙一を入れてないことや、スティーブン・キング作品では「刑務所のリタ・ヘイワース」(「ショーシャンクの空に」の原作)と「キャリー」にしか触れられていない点。キング作品はもっと凄いのがいっぱいあるし、エンタメ系の小説書くお手本にするんだったら避けて通れないと思うな。

それと、こういうリファレンス系の本には索引は絶対欲しい。「公募新人賞一覧」なんか要らないからとにかく索引が必要。さらに、この本を電子書籍化して、本のタイトルをAmazonにリンクしてくれたらなお嬉しかったな。

この本のほとんどが「読み手」目線で語られる中、唯一「作家目線」で語られる最終章の桜庭一樹を交えての鼎談は、さすがに桜庭一樹が入ったために小説を書くという切り口が明確で作家ガイドとして面白かった。特に「好きな作家の本ばかり読んでも好きな作家を超えることはできない。好きな作家の作品を読むのではなく、その人のルーツを読まないと」という考えは興味深い。

でも結局のところ本当に小説を書きたいのなら、森博嗣が「小説家という職業」で言ってるように「他のことする暇があったら、まず小説を書け!」ってことじゃないのかな。

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