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悪の教典


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(2010/07/29)
貴志 祐介

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「悪の教典」は貴志祐介のミステリー小説で、「このミステリーがすごい!2011」国内部門1位、「週刊文春2010年ミステリーベスト10」国内部門1位、「第1回山田風太郎賞」受賞、「早川書房ミステリが読みたい!2011」国内部門2位、とミステリー関係の賞を総なめにした話題作。

たしかにとても読みやすくて面白い。それぞれ400ページある上下巻全800ページ強を1日で一気読みした。ストーリーは

イケメン人気コンテンツ高校教師はクラス全員の生徒の殺戮を計画する究極のサイコパス!

って「このミス」の紹介文にあるとおりの内容。

(以下、軽いネタバレ注意です)
ストーリーの導入部分は凄くいい。主人公がサイコパスだっていう予備知識はあったが、最初はそんな感じではなく戦略的な考え方する野心のあるいい先生という印象を受けるような表現で静かにストーリーに入っていく。その後、どんどんクラスや学校を思い通りに操ってゆく過程の描き方はほんとに上手。ワクワクした。

ただ、後半の大量殺戮に至る過程とそのシーンがイマイチかな。大量殺戮に至る過程は、それまでの主人公の緻密さからは考えられないほど杜撰だし、大量殺戮のシーンは冗長すぎる気がした。

あと、少し残念だったのはこの長い物語を読み終わったあとのカタルシスが少ないこと。貴志祐介と同じストーリーテラーの日本人作家で思い浮かぶのは宮部みゆきだけど、宮部みゆきの作品の方が感情を揺さぶられたり読み終わったあとのカタルシスが大きいように思える。

とはいえ、やはりこれだけの長編大作を一気に読ませてしまう筆力はたいしたものだと感心する。実際、僕は貴志祐介が結構好きなようで、この作品の一つ前の「狐火の家」以外の作品はすべて読んでいることにちょっとビックリ。これまでの貴志祐介の作品では、「黒い家」と「新世界より」が特にお気に入り。「黒い家」はめちゃくちゃ怖かったし、「新世界より」は第29回日本SF大賞受賞作で、この作家の想像力の豊かさに脱帽した作品だった。

こう見てみると色んなジャンルですごい本を書いてる本当に才能のある作家なんだと思う。次回はまた新しいジャンルでもっと凄い小説を読ませてもらいたいな。


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