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『ウェブで学ぶ』はワクワク度満点!

ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)
(2010/09/08)
梅田望夫、飯吉透 他

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『ウェブで学ぶ』は、副題が「オープンエデュケーションと知の革命」で、読んでいてこんなにワクワクする本はめったにないと思う。書いたのは『ウェブ進化論』でお馴染みの梅田望夫さんとアメリカの大学のオープンエデュケーションの現場で実際に活動されている飯吉透さんのお二人。

ワクワクする理由は

「オープンエデュケーション」という知的で素晴らしいムーブメントが、ウェブ上・地球規模で起こっている。

ということにつきると思う。僕はインターネットやウェブやソーシャルメディアって人類にとって革命的な発明でそれは世界を良い方向に変えうるものだと思ってるから、その最たる例を目の当たりにしてるという感触があって興奮するんだと思う。

「オープンエデュケーション」とは

世界中の何万人もの情熱に溢れた先生たちが、自分たちの授業や教材をウェブ上で無償で公開しているのです。そこには、時間や空間の制約を超えて、誰もが「好きなことを、好きなやり方で、好きなだけ学ぶ」ことを可能にしてくれる「新しい学びの世界」が無限に広がっています。

ということで、それを推進しているのは

「より多くの人が、より良い教育を享受するべきだ」という信念が、ウェブという新たなテクノロジーの力を得て、社会的な教育システムを「飛躍的」に進化させようとしているのではないでしょうか。


実際の例として一番有名なのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のオープンコースウェア(OCW)構想で

MITのというアメリカの一流大学の学部、大学院課程全部を網羅した2000近い科目それぞれに、講義摘要、必読書、講義で使うスライド、講義メモ、課題、試験と解答、科目によっては講義を録画した映像や学問の概念を解説する動画像までが無償公開される。→http://ocw.mit.edu/index.htm


日本でも、

大阪大学、京都大学く、慶應義塾大学く、東京工業大学、東京大学が設立メンバー校となり、2006年に日本オープンコースウェア・コンソーシアム(JOCW)が設立されました。2010年の時点で、総会員機関数約40、公開されている講義数も日本語で1200以上、英語でも200近くに上がっており、今なお成長し続けています。→http://www.jocw.jp/index_j.htm


他にも、カーネギー・メロン大学の「オープン・ラーニング・イニシアチブ(OLI)」や学習コミュニティ・スペース「LEARNING SPACE」を提供しているイギリスのオープン・ユニバーシティなどがあるという。

また

ウェスタン・ガバナーズ・ユニバーシティ(WGU)は、アメリカの19の州の知事たちによって、「高等教育の質的改善とより多くの人が大学教育を受けられるようにすること」をミッションとして設立されました。(中略)WGUが、いつでもどこでも学べ、良質の高等教育を低コストで提供できる「オンライン大学」という形をとったのは、必然だったわけです。

という例や、

アメリカでは、 ユニバーシティ・オブ・フェニックスに代表されるような、企業によって運営される営利機関としてのオンライン大学が、多くの社会人の人気を集め成功しています。

という動きも始まっている。

さらに

グーグル、アップル、フェイスブックといった、ウェブ世界のグローバル・スーパーパワーが提供するグローバル・プラットフォームは、おそらく教育という目的では誰もが無償で利用できる道具として開かれていきます。たとえばアップルは「iTunes」というグローバル・プラットフォームで大きなビジネスを営んでいますが、そのインフラの一部を「iTunes U」というオープンエデュケーションのための無償のプラットフォームとして社会に提供しています。

というような動きもある。本当にワクワクしてしまう。

人気があるコンテンツとして有名なのは

MITの物理学教授ウォルター・ルーウィンは、「まるで曲芸師のようなパフォーマンスや迫力のある実験のデモンストレーションを通して解りやすく物理の原理や法則を教え、大講義室をサーカスのような興奮のるつぼと化してしまう」ということで同大学内では長らく人気があったのですが、MITのOCWプロジェクトが彼の講義ビデオをウェブ上で公開したことによって、この名物授業が世界に知られるところとなりました。→http://ocw.mit.edu/courses/physics/8-01-physics-i-classical-mechanics-fall-1999/




や、世界中の学ぶ人たちの絶大な支持を受けて「ウェブ・スター教師」になった元ファンドマネジャーのサルマン・カーン氏は

もともと、遠隔地に住む中学生の姪に、インターネット上の「電子黒板」を使いながら数学を教えて、姪が勉強の悩みを克服したという経験から、その過程を録画したビデオを次々に彼はユーチューブで公開していったのですが、これが世界中の学生から「とてもわかりやすい」と評判になりました。それがきっかけになって、ウェブ上の無料塾「カーン・アカデミー」が始まりました。→http://www.khanacademy.org/





このような動きは

アメリカの大学、特に一流大学が主導しているオープンエデュケーションは、最初から「グローバル志向」と呼べる部分が大きく、(中略)「この自分たちの素晴らしい教育の一部をオープンにして、是非世界のために役立てよう」という気概が、そこに感じられる。

というようにアメリカが一番進んでいて、提供されるコンテンツも英語は多数を占めている。

だから日本でオープンエデュケーションの恩恵を最大に享受するためには「英語で学ぶ」ということが避けて通れない。そこで

「英語で学ぶ」一歩手前での「英語を学ぶ」ためのオープンエデュケーション素材が、日本におけるオープンエデュケーションの最初のキラーコンテンツになるのかもしれません。

という見解が示されていてすごく納得できる。


ウェブの登場により誰でもいろんな情報にアクセスできる環境にはなっていたけど、さらに「学ぶ」ということについても、誰でもやる気さえあれば興味のある分野の高度な教育にアクセスできる状況が生まれている。本当におもしろい世の中になったものだと思う。

個人的にも、この恵まれた環境をフルに活用したり、この環境をさらに良くするために何が出来るのか考えてゆきたいものだ。

あと、最後のページにウェブサイトのURL集があるんだけど、これいちいち打ち込むのは面倒くさいよね。やっぱりこういう本は電子書籍にしてハイパーリンクにして欲しかったな。

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本がとにかく好き。あとはテニス、映画、音楽、デジタル・ガジェットも。iPadラブ。

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