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『愛おしい骨』は変人がいっぱい出てくる面白本

愛おしい骨 (創元推理文庫)愛おしい骨 (創元推理文庫)
(2010/09/11)
キャロル・オコンネル

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『愛おしい骨』は「このミステリーがすごい!2011年」海外編で1位を取った本。たしかに読み出したら止まらないほど面白かった。

主人公は超美男子の合衆国陸軍犯罪捜査部のエリートで、子供の頃に弟を行方不明で失っている。その弟の骨が少しずつ実家に届けられていることを知り、実家に戻るところから物語は始まる。

アメリカの田舎町での話なんだけど、登場人物がとにかくエキセントリックな人ばかり。どいつもこいつも怪しすぎる。図書館にこもりきりの悪態付き女とか、黄色いロールスロイスに乗ったヅラのゴシップライターとか、顔面に傷を持つ元警察官とか、美人の妻を愛するあまり精神的に追いつめアル中にしている弁護士とか・・・。

隣家には子供の頃から意識し合ってる鳥類学者の美人がいて、久しぶりに町で出会うなり蹴り食らわせるって・・・やっぱり変。でもこの二人が素直になれなくなった幼い頃のエピソードは切なすぎて鳥肌が立った。またこの美人のお母さんが薄幸の美女っていう設定で、夫にわからないように暗号で書いた空想の鳥の図鑑のような日記を綴っていて、それが奇書と呼ばれる『ヴォイニッチ手稿』を思い出させた。

ヴォイニッチ手稿(ヴォイニッチしゅこう、ヴォイニッチ写本、英語: Voynich Manuscript)とは、暗号とおぼしき未知の文字で記され、多数の彩色挿し絵が付いた230ページほどの古文書。暗号が解読できないので、何語で書かれているのか、内容が何なのか不明である。(WIKIPEDIAより)


あと重要な登場人物の老家政婦のハンナのキャラは最高!のろのろ運転が当たり前の田舎道を無免許でかっ飛ばすのが趣味だったり、パブにたむろするバイク乗りを賭けビリヤードのカモにしてたり。いつの間にか家にいついた正体不明の人物なんだけど、家族からの信頼は厚く主人公は今でも頭が上がらない。魅力的です。この人を主人公にしたスピンオフも面白そう。

読むのが止まらないほど面白かったんだけど、残念な点が二点ある。一点は、あれだけ面白いエピソード満載で伏線だらけって感じなのに、真犯人についてはかなりあっさりとしていること。それまでの数々の魅力的なエピソードってなんだったの?って感じ。

もう一点は、文章。元々の文章の問題なのか翻訳の問題なのかはわからないけど、いつの間にか主体が代わっていたり、訳の分からない慣用句のようなものがあったり。

ということで、『愛おしい骨』はミステリーとしてはイマイチだけど、小説としては凄く面白かった。この本の著者のキャロル・オコンネルの他の作品では『クリスマスに少女は還る』や9作も出ている<マロリー・シリーズ>も評価が高く面白そうなのでそちらも読んでみたい。

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