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オタクおばさんの物語『更年期少女』

更年期少女更年期少女
(2010/03)
真梨 幸子

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真梨幸子の『更年期少女』は、昔の少女漫画のファンサークルの幹部6人のオタクおばさんの物語。面白くて一気読みだった。

はっきり言ってキモイ。お互いにマルグリット、ジゼル、ミレーユ、シルビア、ガブリエル、エミリーと呼び合って、ふりふりのドレスを着て会合をする40過ぎのおばさんたち。未だに少女時代に読んだ少女漫画『青い瞳のジャンヌ』が大好きで二次創作なんかやって会報とか出している。それぞれがリアルの生活では更年期障害とともに閉塞感や不満を抱え、この夢の世界に逃げ込んでいる人ばかり。

最初はただそういう人たちを描いた小説なのかと思いきや、途中から連続殺人事件にストーリーは急展開。オタクとはいえ、ただのおばさんたちですからね。これはかなり意外な展開。結末はさらに意外で、思わずもう一度ところどころ読み返した。

おばさんたちのドロドロしたところをリアルに描いているのはさすが女流作家だなあと。桐野夏生とか湊かなえに近いものを感じる。また、おばさんの暴走という面ではキャスリーン・ターナー演じる普通のおばさんがいきなり連続殺人を始める映画『シリアルママ』を思い出した。

後味がいい小説とは言えないけど、面白いことは保証します。ここまでオタクでなくても、おばさんたちのサークルのドロドロさって実際こんな感じなのかも。勉強になりました。あと本のタイトルがいい。これネーミングの勝利だと思う。装丁も含めて小説の内容を見事に演出している。素晴らしい!


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