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ヘンリー・ダーガー展

ラフォーレミュージアム原宿で開かれていたヘンリー・ダーガー展に行ってきた。会場は最終日ということもあり結構混雑していた。ただ原宿という場所柄やアウトサイダーアートというサブカルチャー的な位置づけのせいか通常の絵画の展覧会とは客層が全く異なり、若い人がほとんどだった。


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左はラフォーレ原宿の概観。よく見ると「ヘンリー・ダーガー展」というのぼり(?)がある。右は入り口。

これが店内に張ってあるポスター。
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こちらはチケット。
darger


ヘンリー・ダーガーを知ったのは、佐々木俊尚さんの『キュレーションの時代』を読んで。そこでヘンリー・ダーガーはアウトサイダーアーティストとして以下のように紹介されている。

 彼は十九世紀の終わりにシカゴで生まれ、三歳で母親と死別し、孤児院に預けられ、奇妙な行動が多かったことから、精神遅滞がなかったにもかかわらず知的障害者の施設に送られました。
 十七歳のときについに施設を脱出してシカゴに戻り、その後は五十年にわたってあちこちの病院で清掃人や皿洗いなどの仕事を続けました。七十歳を過ぎてからだが動かなくなると仕事を辞め、その後は死ぬまで年金で生活を続けました。
 彼は『非現実の王国で』を100パーセント自分のために描き、だれかに見せようとか出版しようとかは、たぶんこれっぽっちも考えていませんでした。完全な孤独の閉じた輪のなかで作られた作品だったのです。


今回展示されたのは、ヘンリー・ダーガーの15冊=1万5千ページにも及ぶファンタジー小説『非現実の王国で』に添えられた画集の部分。画集部分は3冊=数百枚あるそうで、その中からの抜粋が展示された。

絵は基本的に鉛筆でデッサンを描いてそこに水彩絵の具で彩色している。絵自体は稚拙で子どもが描いたマンガのような感じだったが、色合いはカラフルで美しかった。ごくまれに新聞と思しき素材のコラージュがあったりして全体的に絵だけ見ると単なるポップなポスター的印象。

ただし、ヘンリー・ダーガーという人の報われることのなかった孤独な人生というコンテキストを考え合わせると全く異なった印象が浮かび上がってくる。基本的にはヴィヴィアンガールズという美少女たちが悪の軍団と戦うファンタジーを描いているのだけど、子供たちが首を絞められたり内蔵を取り出されたりする凄惨な場面もある。これが誰に見せるつもりでもなく自分のためだけに何十年もかかって描き続けたのかと思うとある種の凄みを感じた。

関連記事
『キュレーションの時代』
http://kaz1116.blog84.fc2.com/blog-entry-52.html

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